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第51回経営士全国研究会議 東京大会レポート

平成29年10月7日(土)、東京富士大学にて第51回経営士全国研究会議が開催されました。全国各地また台湾からの参加者も含め230名が一堂に会しまし、盛会のうちに終了することができました。尚、本会開催にあたり協賛ならびに会場をご提供いただきました学校法人東京富士大学理事長 二上映子様、東京富士大学の皆様に深く感謝申し上げます。

包括テーマは「CSR経営から共有価値の創造へ」

包括テーマとして「CSR経営から共有価値の創造へ」を掲げ、企業経営を行っていくうえで社会的要求の視点など、多面的に経営を見渡す必要に迫られている今だからこその旬なテーマを取り上げ、この機会に経営者の皆様と経営士が共に意見を交わす場になればとして掲げました。テーマのサブタイトルとして「~「環境経営」「CSR/CSV経営」という視点で、顧客企業の経営体質改善・コストダウン・業績向上、そしてさらに社会的価値と経済的価値の両立へ導くコンサルティングの強化~」としました。この後ご紹介します基調講演、特別講演においても、テーマに沿った演題にてご講演いただき、今後の経営に欠くことのできない新しい視点など大いに参考になったかと存じます。

東京富士大学二上講堂で第51回 全国研究会議東京大会がスタート

今回は、学校法人東京富士大学二上講堂をお借りして開催しました。当日朝、雨の降る天候に、皆様のご来訪に影響がでないかと不安を抱えながらのスタートでしたが、本会には晴れ男や晴れ女がたくさんいるようで、次第に天候が回復し、晴れ間の差す天気になりました。10時30分に実行委員長 鈴木和男の「日本経営士会は創立66周年を迎え、自己革新が必要だと考えました。これからの企業・ 組織が目指すべき“環境経営”、“CSR(企業の社会的責任)経営”、“経済と社会課題の解決を両立するCSV(共有価値の創造)”といったテ ーマで全国研究会議を開催いたします。」との開会宣言で開会しました。司会進行は東京支部島影教子です。


まず、会長 青木幸江より主催者挨拶があり、続いてご来賓の皆様にそれぞれご祝辞をいただきました。経済産業省関東経済産業局産業部長 山口栄二様のご祝辞では、経済動向を踏まえ経営士会へCSR経営の推進など中小企業支援活動のなお一層の強化を期待しているとのことでした。東京都産労働局商工部長 坂本雅彦様からは、小池百合子知事からの経営士及び会への熱い期待を含めた祝辞を代読いただきました。開催地である新宿区の区長 吉住健一様からは、新宿区としても、中小・小規模企業への支援施策を強化して行くので経営士会にも協力をお願いしたいとのお言葉をいただきました。

 

 

グローバリゼーションとCSR経営、サステナビリティの潮流について有馬利男様よる基調講演

これからが本研究会議のメインである講演に入ります。
まず、「国連持続可能な開発目標(SDGs)と我が国・企業の対応」と題して、国連グローバル・コンパクト ボードメンバーであり、富士ゼロックス株式会社 イグゼクティブ・アドバイザー(元代表取締役社長)であられます有馬利男様より基調講演をしていただきました。
グローバリゼーションとCSR経営、サステナビリティの潮流について、富士ゼロックスの事例などを用いながらわかりやすく解説いただきました。最後に、「収益を上げて配することが企業のゴールなのか。収益はガソリンのようなもの。社会にソリューションを提供し、将来世代にも価値提供することが企業の目的である」と強調されました。これからSDGsを実践的に取り入れていくべき考え方、根拠や市場価値など、総合的視点でご教示いただき、企業としての根幹、必要性や価値について再認識させていただけたご講演でした。

 

2014年度アワードを受賞された株式会社弘久社 平野芳久様による特別講演

次に、「2014年度アワード受賞企業のその後 ~見事なCSVの達成に向けて~」と題し、株式会社弘久社 代表取締役社長 平野芳久様による特別講演です。CSVの自社事例を通して、CSVの具体的な実践方法や、その観点は何かを、どういった考えに基づいて具体的にどういったことをやっていくのか詳しくお伝えいただきました。最後に平野芳久社長は「中小企業の多くは多くの壁にぶちあたっている。難しいかもしれないが、CSVを使ってブルーオーシャンを見つけることができれば」と講演を結んだ。CSVの取り組みをすぐにでも実践してみたくなる動機を得られるご講演でした。また、本会
で2014年度ビジネス・イノベーション・アワードを受賞された企業ということで、その企業が邁進しておられる姿はアワードという本会の事業が脈々と繋がっていく発展性を感じ、大変嬉しく頼もしいご発表でもありました。
 ここで、午前の部を終了し、昼食後に各表彰へと移ります。昼食は東京富士大学学生さんにより作成された高田馬場駅前からの“さかえ通り商店会飲食店マップ”の配布があり、参加の皆様の昼食場所としてご案内しました。

論文表彰 最優秀賞論文賞に高橋洋子さん

2017ビジネス・イノベーション・アワード表彰式に続いて、「論文受賞者の発表と表彰」が行われました。本年度の包括テーマ「CSR経営から共有価値の創造へ」に添った研究論文の応募総数は22件で例年より若干多めでした。
その中から厳選な選考を経て、最優秀論文賞1名、優秀論文賞2名、入賞6名、奨励賞2名の方の発表がありました。青木会長より表彰状、副賞の授与があり、近藤副会長から論文の講評がありました。

 

2017年論文受賞者一覧
●最優秀賞論文賞
・「企業と地域の連携から共生へ」
(~実際の活動や企業のサポート事例から考察する~)
高橋洋子
●優秀論文賞 2名
「環境経営そしてCSR/CSV経営、さらにその先は」(~企業評価は財務的情報だけではない。知的資産で企業価値を高めて業容拡大を~) 鈴木和男
「大転換・変革の時代!求められるCSR /CSV経営」
(~実践支援で学んだ経営士の使命と役割~)
鈴木栄治
●入賞 6名
「さらに進化する「○△□(マル・サンカク・シカク)の経営」の世界」 山本英夫
高知県内建設業者への環境経営支援とその効果の検証 伊藤綱男
小規模事業者等経営改善計画を確実に実行する5つの手法 高橋栄一
バングラデシュ・スンダルバンス(The Sundarbans)地域の漁師による沿岸流域保全の課題とその方向性に関する考察(~イルカとカメの保全のための普及啓発活動を事例として~) 佐藤秀樹
「知っているようで知らないリサイクル」 堺 剛
CSR/CSV経営~共有価値の創造へ (~「環境経営」の視点で、経営革新・業績向上を導く経営士の戦略的支援~) 溝渕新蔵
●奨励賞 2名
CSRが出来ない中小企業の現実とその対処法(~環境整備と環境マネージメントの構築~) 三品富義
モンゴル国産シーベリー(チャチャルガン)を活用した健康食品市場でのマーケティング戦略 吉村千鶴子

 

最優秀賞 高橋洋子、優秀賞 鈴木和男、鈴木栄治の3名が論文の発表

表彰の後、最優秀賞 高橋洋子、優秀賞 鈴木和男、鈴木栄治の3名が論文の発表を行いました。今回は参加者全員に聞いていただく「新しいモデル」での論文発表です。時間的な制約で、入賞者までの全ての発表は叶いませんが、優秀な論文を参加者全員で共有できることに価値があると思います。それぞれが実践に基づいてテーマを深堀し、研究発表され、会場の皆様も熱心に聞き入っておられました。

中国語発表もあったグローバルな東京富士大学学生さんの発表と女性経営士の会NJKの意見交換会

午後最後のコンテンツは、恒例となりました女性会員の研鑽と地域連携を図ることを目的としたNJKと学生のセッション「女性経営士の会NJK with 東京富士大学学生」です。東京富士大学ならではの国際色豊かで、全国でも珍しいイベントプロデュース学科の学生さんによる発表です。まず、日野隆生教授(全国研実行副委員長)と外国人留学生10名が壇上に上がり、プロジェクトについての発表後、①「イベントによるまちづくり」ヒョウ シブンさん、香港出身のヒョウさんは、台湾からの会員に向けて中国語での発表でした。②「新宿ふれあいフェスタの意義」眞崎悠里さん、③「西原村熊本地震からの復活 萌の里復興プラン」天野瑠美さんの発表があった後、それぞれの発表に対してNJKからの質問を、土橋留美子・吉村千鶴子・松橋裕子の3会員が行いました。外国人の観光に視野を当てたものや、被災地の復興支援を学生さんならではの視点で取り組まれ、まさにグローバリゼーションの入り口といった発表になりました。

この後、閉会の挨拶を近藤安弘副会長より行い、無事終了となり、いよいよ18:00から交流懇親会への突入です。

東京富士大学 二上講堂4階プリズムホールにて交流懇親会開催

場所を同、東京富士大学 二上講堂4階プリズムホールに移して、まずアトラクションとして、女性和太鼓チーム「鼓鼓(ここ)」の女性2名が、力強い太鼓をリズミカルに楽しく披露してくれました。会場は一気に盛り上がり、さらに盛り上げてくれた息もピッタリの司会進行のお二人、四国支部会員の宮本享宙と南関東支部会員の上村直子で懇親会は進みました。
東京支部長 鈴木和男より開宴挨拶の後、最初は会員表彰です。それぞれに青木会長との記念撮影をしながら、会場からの拍手とともに、和やかな雰囲気のもと、表彰を終えました。

会員表彰
磯部 正美 北関東支部
森川  昇 北関東支部
高橋 洋子 埼玉支部
五十嵐昭平 東京支部
土橋留美子 東京支部
平山 道雄 東京支部
一瀬 良之 東京支部
謝  明堂 台湾支部
邱  黎燦 台湾支部
陳  木 台湾支部
多回数出席表彰一覧
50回 渡部 喜政 東北支部    
40回 平山 道雄 東京支部    
35回 旗  正男 中部支部    
30回 淺見 正義 近畿支部 鈴木 祥浩 近畿支部
20回 出村 忠廣 南関東支部    
15回 竹沢 悦男 北関東支部 加藤 健二 中部支部
  花上 一雄 南関東支部    
10回 佐藤 光子 東北支部 石黒不二夫 南関東支部
  西尾 廣幸 九州支部 謝  明堂 台湾支部
MPP高単位取得者の表彰一覧
200単位 日野 隆生 東京支部 河上  晃 近畿支部
100単位 邱  黎燦 台湾支部 陳  木梓 台湾支部

続いて、学校法人東京富士大学理事長 二上映子様より乾杯の音頭で、懇談がスタートしました。この懇親会でも新しい試みとして、今までの着席形式から立食形式にしました。立食形式にしたことで、行き来がより自由に行われ、それぞれに飲み物・お食事を携えながら活発な交流が行われ、懇談が進んで行きました。
いよいよ交流会のメインイベント「お楽しみじゃんけん大会」です。息がピッタリの司会のお二人の進行で、じゃんけんに一喜一憂しながら、景品の受け渡し。景品授与者には一芸披露される方など、大きな感嘆とともに大盛況のアトラクションでした。
そして、経営士全国研究会議、主管の交代式です。今回の東京支部 鈴木支部長から来年の東北支部 佐藤光子支部長に主管旗が移管されました。
いよいよ懇親会も終わりの時を告げようとしています。中締めの挨拶を東京支部監事 横井三郎より行い、長い1日に幕を閉じました。スタッフ一同、運営上の是非はあれ、一つの行事を無事終えることができた安堵とともに、ご協力していただいた皆様へ感謝の気持ちでいっぱいです。ご参加くださった皆様、ご協力していただいた皆様、本当にありがとうございました。また来年も良い会になりますように祈念いたします。夜空に輝く綺麗な満月を観ながら、帰途につきました。